過去形と完了形の違い【ニック式英会話】

ニック式英会話とは？

2018年からニック先生が始めたYouTubeの番組。ニック先生とは、ニック･ウィリアムソンという有名な英会話の先生で、本やアプリなども出されています。とーっても解説が分かりやすいので、目からウロコ状態になること必至！英語が苦手な人も好きになれるかも♪

＜過去形と完了形の違い＞

その１

・過去形：終わっていること

・完了形：続いていること

例）

I lived in Tokyo for 10 years.

→ もう東京に住んでない人のセリフ

I've lived in Tokyo for 10 years.

→ 今も東京に住んでる人のセリフ

＊続いてるときは、完了形！

・・・・・・

（質問するときも同じ）

How long did you live in Tokyo?

→ もう東京に住んでない人への質問

How long have you lived in Tokyo?

→ 今も東京に住んでる人への質問

＜過去形と完了形の違い＞

その２

・過去形：可能性が終わっている

・完了形：可能性が続いている

例）

「ニューヨークに２回行ったことがある」

× I went to NY twice.

〇 I've been to NY twice.

＊３回目、４回目…と、またニューヨークに行く可能性があるので、完了形が正しい。

「世界貿易センタービルに行ったことがある」

〇 I went to the World Trade Center.

× I've been to the World Trade Center.

＊もう存在しない建物なので、行く可能性がないから、過去形が正しい。

「去年ニューヨークに行った」

〇 I went to NY last year.

× I've been to NY last year.

＊「去年」はもう終わってるので、もう去年に行く可能性はないから、過去形になる。

よく日本の学校で、“経験は完了形”と教わるけど、あまりいい解説ではない。

過去形も完了形も「～した」という“経験”だけど、

実際の英語では、過去形にする時も完了形にする時もあるから。

（引き続き、例文）

「お昼、食べた？」

～ 何時に聞くかによって、過去形だったり完了形だったりする ～

お昼の12時の会話なら：

× Did you have lunch?

〇 Have you had lunch?

＊お昼の12時なら、ランチの可能性がまだ生きてるから、完了形を使う。

（答えがノーなら、「じゃあ、食べに行こうよ」などと話が展開する）

夕方５時の会話なら：

〇 Did you have lunch?

× Have you had lunch?

＊ランチの時間はとっくに終わってるので、可能性がないので、過去形を使う。

（ただ単に、今日 昼ご飯を食べたか聞いている感じ）

実際の会話では、

〇 完了形の代わりに過去形 … OK

× 過去形の代わりに完了形 … NG

・本来「完了形」でないといけないとき

→ 完了形も過去形も、どちらもよく使われている。

・本来「過去形」でないといけないとき

→ 過去形だけを使う。完了形を使うことはない。

例）

＜本来、完了形の文＞

「ニューヨークに２回行ったことがある」

〇 I went to NY twice.

〇 I've been to NY twice.

＊完了形が正しいけど、過去形で言うネイティブも多い。

さっきのランチの例で、お昼の12時でも：

「お昼、食べた？」

〇 Did you have lunch?

〇 Have you had lunch?

＊完了形が正しいけど、過去形で言うネイティブも多い。

（五分五分くらいで、一般的）

例）

＜本来、過去形の文＞

本来「過去形」なら、過去形だけが使われる。完了形はダメ。

「去年、ニューヨークに行った」

〇 I went to NY last year.

× I've been to NY last year.

さっきのランチの例で、夕方５時なら：

「お昼、食べた？」

〇 Did you have lunch?

× Have you had lunch?

『行動・状態が、続いてるか終わってるかは、必ず使い分けましょう。

でも、より抽象的な、可能性が生きているか終わってるかという場合、迷ったら、過去形を使えばいい』