みんな老いたくないし、見た目の若さを保ちたいよね?
100歳まで生きる時代だし
で、もっと早く知りたかった!と思ってる。
だからオットーのように、まだAGEについて知らない人に向けて、わかりやすく解説するね
AGEとは?食べるときに意識しよう【老化の速度が変わるよ】
AGEとは
AGE(読み方:エージーイー)とは、Advanced Glycation End Products の略で、「終末糖化産物」などど訳されますが、「AGE」と覚えておくだけで十分です。
AGEが体にまたると、老化を加速させます。
はやく老けてしまうのです。
AGE が発生する原因
☆AGEが発生する公式↓
AGE =(タンパク質 + 糖質)× 加熱時間
「タンパク質」と「糖」が合わさり、加熱されると、AGEが発生します。
(タンパク質の「糖化」ともいわれます)
そして加熱する時間が長いほど、AGEは増えていきます。
なんか自分には関係なさそー、と思った人。
いえいえ、関係ない人なんていません!
AGEが体内に発生する原因:
① 食べ物を食べる
② 体内で勝手に作られる
これらを避けられる人はいないからです。
① 食べ物を食べる
▶ 食品にはもともとAGEが含まれており、 食品によってAGEの値が違います。
AGEの低い食品を選び、AGEの高い食品はあまり食べないようにすれば、体にたまるAGEが減らせます。
(AGEの高い食品)
ワースト1が肉類で、いちばんAGEが高いです。
次いで、植物油、チーズ、魚など
(AGEの低い食品)
穀物、卵、果物、豆類、牛乳、ナッツ、イモ類、野菜など
▶ 加熱調理
食品自体にもともとAGE が含まれていることは、ここまででお話しました。
食品を生で食べたときのAGE、ということになります。
ただ、食品は生で食べることよりも、加熱して食べることのほうが多いと思います。
生で食べずに何かしらの加熱調理をすると、もともと食品が持つAGEに、加熱によるAGEがプラスされます。
☆AGEは足し算:
食品が元々もっているAGE + 加熱によるAGE = 口に入るAGE
そして、加熱の方法によって、どれくらいAGEが高くなるか変わります。
調理の温度が高くなるにつれ、AGEが高くなります。
AGEが高まる順番:
(AGE低) 生 < 蒸す < 煮る < 焼く < 揚げる (AGE高)
*「電子レンジ」や「オーブン」も、「焼く」や「揚げる」と同じくらい高いAGEをつくりだします。
「チン」するたびに、AGEが高まってるよ
わかりやすく、例をあげてみます。
例)卵のばあい
・生卵…AGE:約160
・ゆで卵…AGE:約380
・目玉焼き…AGE:約4,300
焼くと、いっきにAGE がハネ上がりますね!
そして、揚げるともっとAGEが高くなります。
このようなAGEの上昇が、どの食品を加熱するときにも起きています。
なるべく「生」「蒸す」「ゆでる・煮る」という調理法を選ぶようにすると、AGEが高くなりすぎることを防げます。
今まで知らなかったから仕方ないよ。
これからは意識して、10年後も若々しくいたいね
② 体内で勝手に作られる
AGEが体内に発生する原因は2つあると、先に書きました。
AGEが体内に発生する原因:
① 食べ物を食べる
② 体内で勝手に作られる
ここまで①の食べ物のAGEについてお話してきたので、
今度は「② 体内で勝手に作られる」について、みていきましょう。
ここで、AGEが発生する公式を思い出してください。
AGE =(タンパク質 + 糖質)× 加熱時間
「タンパク質」と「糖」が合わさり、加熱されると、AGEが発生する。
実は、この公式のうち「糖質」以外がそろっているのが、人間の体です。
人間の体のうち、水分に次いで多いのが「タンパク質」です。
そして体温で、常にじわじわと「加熱」されています。
「糖質」以外の、AGEが発生する条件がそろっているわけです。
そこに「糖」が加わるとAGEが発生してしまうので、なるべく糖質を体に入れない・血糖値を上げすぎないことが、AGEを発生させにくくする対策になります。
AGEが発生する原因:補足
AGEが発生する原因について、①と②を知っておけばバッチリなのですが、いくつか補足したいことがあります。
▶清涼飲料水
たいていの清涼飲料水やスポーツドリンクに入っている「ブドウ糖果糖液糖」や「果糖ぶどう糖液糖」は、ブドウ糖の10倍、AGEを促進させます。
ひとつも体にいいことない。
コマーシャルのすがすがしいイメージに、だまされないで!
▶喫煙
食生活に関係なく、タバコを吸うとAGEが大量に増えます。10年吸ってたら、10年分のAGEが体にたまっているそうです。
タバコはなかなかやめられないものですが、やっぱり害が大きいです。
決意して、やめる努力をしてみましょう。
気力だけでは難しいから、何かを使って取り組むのがオススメ!
すこやんは「嫌煙ガム」という、タバコがマズくなるガムを食べることで、1か月くらいでやめられたよ
▶ストレスをためる
ストレスがたまると、免疫力が下がり、AGEが発生しやすくなります。
泣き面にハチですね・・・
入浴やアロマなどで、リラックスしましょう。
AGEの悪影響
ここまで、AGEとは何か・AGEはどうやって発生するのか、についてみてきました。
AGEが体にたまると、早く老けてしまうことは先に書きましたが、それだけではありません。
AGEがたまると、体にどんな悪影響があるか知っておきましょう。
どんな影響があるか知っておくほうが、AGEを増やさない努力をしようという気になりやすいと思います。
▶美容
AGEが体にたまると、肌のハリがなくなり、シワやシミが増えます。
食べ物に気をつけるだけでなく、紫外線にあまり当たらないようにすることも大事です。
またAGEがたまると、髪の毛の質も悪くなります。
▶深刻な病気を引き起こす
AGEはタンパク質によりつくられるため、血管・筋肉・髪・眼など、体中のあらゆるタンパク質にたまって、影響を及ぼします。
例えば歯茎にたまると歯周病、毛細血管にたまると腎臓病、脳にたまるとアルツハイマー病を引き起こすこともあります。
さらに、ガン、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞など、命にかかわる病気の原因の1つともいわれています。
対策:AGEを増やさないために
ここまで、AGEの原因や悪影響について、みてきました。
AGEは、すごく身近な物質でありながら、とても毒性の強い物質です。
完全に避けることは難しいですが、なるべくAGEを増やさない対策をすることで、10年後も若々しく健康でいられるようにしましょう。
AGEの高くない食べ物を、AGEが高くならない調理法でいただくことが一番大切ですが、そうはいかない時もありますよね。
そういうときは、以下の対策を取り入れてみてください。
▶対策①: 料理に「お酢」や「レモン」を使おう
酢やレモンにはクエン酸が含まれており、食品のAGEを減らす力があります。
揚げ物などAGEの高いものを食べるときには、レモンをかけたり、酢を使ったりして、AGEを減らしてから食べましょう。
▶対策②:「食物繊維」を取ろう
食物繊維には、血糖値の上昇を抑え、AGEを減らす働きがあります。
「野菜」「キノコ類」「海藻」などに多く含まれるので、積極的にメニューに取り入れましょう。
野菜は、とくに「ブロッコリー」や「タマネギ」が、AGEの抑制効果が高いそうです。
▶対策②:「ネバネバ食材」を食べよう
「オクラ」「納豆」「山芋」など、ネバネバ系の食材は、糖の吸収を抑え、AGEをためにくくしてくれます。
▶対策③:食後に「運動」しよう
血糖値が上昇するのは食べてから1時間なので、タンパク質がAGEになる前に、体を動かして、血中の糖を消費しましょう。
できれば毎食後、軽く汗をかく程度にウォーキングなどをするのが好ましいです。
▶対策③:「睡眠時間」を十分にとろう
睡眠中に、体内でフレッシュなタンパク質が合成されます。
しっかり寝て、AGE化してしまったタンパク質を入れかえましょう。
少なくとも6時間は睡眠をとったほうがよいようです。
以上、AGEが発生する原因と対策について、お話してきました。
でも世の中には、AGEが高くておいしいものがいっぱいあるので、なかなか全部を断つことは難しいですよね。
まずはAGEについて意識するようにして、例えば、唐揚げよりは酢豚を選ぶ・食後は少しでも体を動かすなど、できることから始めましょう。
人生100年時代、90歳になっても、元気で若々しくいたいですね!
では、今日はこのへんで。