先日、信じられないことが起きました。
美容室で、髪と一緒に耳まで切られたのです!
幸い、耳たぶがすっぽり無くなったとか、そういう大けがではありません。
1日たってみれば大したキズではなく、跡も残らないかなという感じです。
でも美容室でケガをするというのは、生まれて初めての経験でした。
友達や家族が同じような目に遭ったという話も聞いたことがありません。
身近にひそむ知られざる危険!
意外に何の対策もされてなくてビックリ!
人の耳を切っても大して動じない美容師さんや店の対応にビックリ!
世間への注意喚起もかねて、私の体験談を書いておきます。
美容室は危険!?髪だけでなく耳も切られた話【対策求む】
私の体験談
旅行前に髪をきれいに整えたくて、美容室に行きました。
この1~2年ほど同じ美容室に通ってます。
今回もいつもの美容室でした。
美容師さんの指名はしてません。
とくに気の合う美容師さんがいるわけでもなく、どの美容師さんも技術的にあまり差がないからです。
その日の美容師さんは女性でした。
愛想も技術も普通かなという感じです。
3センチほど短くして、前髪を作ってもらいたいとお願いしました。
特別に変わった注文はしていません。
カットが始まると、少しは言葉を交わしましたが、美容師さんは淡々とカットに集中しており、私は雑誌を読んでました。
美容室でまったり髪を切られる時間は、ちょっとしたリラックスタイムです。
そんな時、急に耳に痛みが走りました。
「痛っ…!!」
気づくと小さく叫んでました。
一瞬で耳が切られたと分かりました。
右耳です。
サイドの髪を切る時に、ハサミの先で耳たぶも切ったのです。
私が声を出すまで美容師さんは耳を切ったことに気づいてなかったようです。
耳を抑えて痛がる私を見て、「どうしました?…切りました?? すみません」と言いました。
私は髪を耳にかけて、耳が見えるようにしました。
そして自分からは見えにくい位置だったので、「血出てますか?」と美容師さんに聞きました。
美容室さんはチラッと見て「出てません」と言うなり、さっさとカット作業に戻りました。
カットを再開したので、耳は私から見えなくなりました。
その後も『痛いな』と思いつつ、『血が出てないなら、まぁ刃が当たっただけなのかも』と思って耐えました。
それくらいなら、たまにあるのかもしれません。
でも少したっても、やっぱり痛い。。
カットが終わる頃、美容師さんが「すみませんね」と言ってきたタイミングで、私は「鏡で確認していいですか?」と言って鏡で耳を見ました。
すると耳たぶに血がプク~と浮かびあがってました。
『やっぱ切れてるじゃん!!』
『なんで1回目によく見てくれなかったの!?』
そんな疑問がふつふつと湧いてきました。
美容室という平和そうな場所で、耳を切られるというショック。
けっこう大きいです。
しかも切り傷はジワジワ痛いのですよ。
そして、このあとの美容師さんの対応によって、さらに不信感が強まることに・・・
血が出てると気づいた美容師さんは、自分が切ったにもかかわらず、まるで他人事のように「タオルで拭いときますね~」と言って、タオルで血を拭きました。
そのへんにあった、髪を乾かしたりするタオルで、です・・
『へ?』
『せめてティッシュで拭くべきでは?』
『できれば消毒してカットバン貼ってほしいんだけど・・』
その時、そう言いたかった。
言うべきだった。
でも『大したことじゃない』という感じの美容室さんの対応に流されて(?)、実際には言えませんでした。
その美容師さんは、その後何もなかったように「終わりました」「お会計○○円です」とふつうに言いました。
『もし私がこの美容師さんだったら、たとえ自腹になろうともお金なんて取れないけどな。きっちり取るんだ・・』
と思いつつ、
信じられない気持ちでいっぱいになりながら、店を出ました。
ただ髪を切りに来ただけなのに、耳を切られて痛くてつらい・・
帰宅後、オットー(夫)に話すと、怒って店に電話してくれました。
「妻が耳を切られて、ふつうに帰ってきて驚いたんですけど」
「まだ血が出てるし、跡になったらいけないから念のため病院に連れていこうと思うんですが、病院代は持っていただけますよね?」
と。
私たちは完全に被害者ですが、いつも行ってる美容室にクレームの電話を入れるのはちょっと勇気がいりました。
なにもお金が欲しくて電話したんじゃありません。
ただ誠意のある対応をしてほしかっただけ。
そのまま黙っていられなかっただけです。
担当した美容師が変わってただけで、店の対応はマトモかもしれない。
そう期待して電話したのです。
でも店の対応も、誠実とは言えませんでした。
夫の電話に出た人は「上の者に確認しますのでお待ちください」といい、しばらくして「領収書を持ってきてくれれば病院代はお支払いします」と言いました。
それは誠意というより、法律上の義務として当然のことでしょう。
夜だったので、私たちはその日の救急当番の病院に行き、帰りに領収書を持って美容室に寄りました。
そのとき店にいた美容師さんに、「領収書を持ってきたんですけど」と言って領収書を渡しましたが、その方はキョトンとして状況が分かってない様子。
私が「聞いてませんか?」というと、その人は「いえ、何も…」と戸惑ってました。
私の中では、わりとあり得ない事故だと思ってたので、当然 店の中ではちょっとした騒ぎとして知れ渡っているだろうと想像してました。
私たちが領収書を持っていけば、話が通じるように伝言くらいは残しているはずだと思っていたのです。
でも美容室側は大したことに思っていなかったのでした。
耳を切ったことくらい、どうってことなかったんでしょうか。
人は誰でもミスを犯すものです。
ケガも軽かったので、誠意を見せてくれれば徐々に許せたかもしれません。
でも誠意は見られませんでした。
そんな店に通っていたら、今度は耳の一部を切りとられるかもしれません。
そしてやはり「治療費は払います」で済まされるでしょう。
安くて上手に仕上げてくれる店でしたが、もう行くことはありません。
いえ、店を変えれば済むという問題じゃありません!
たとえ店を変えても、美容室に行くのが怖くなりました。
『髪を切る=ケガをする可能性がある』
という公式が頭の中でできあがり、トラウマになってしまったのです。
ネットで調べてみると、同じような被害者がいた!
これまでの私の人生で聞いたこともない出来事だったので、自分に起きたことをうまく受け止められずにいました。
私は、何千人に1人くらいが体験するような珍しい不幸に遭遇したのでしょうか??
でもネットを調べてみると、同じ目に遭ってる人がいました!
しかも私よりも深いキズを負った人も多いようです。
「切った」どころではなく、肉がそぎ取られて何針か塗った人や、1センチ以上も耳たぶを切り取られてなくなり裁判を起こした人までいました。
怖すぎます。
ひどすぎます。
そういう人たちに比べると、私はまだ不幸中の幸いでした。
美容室の対応は、店によって多少違うものの、どこも『とんでもないことをしてしまった』という反応ではなく、罪の意識が薄いように感じました。
「今日のお代はいただきませんので」と言ってくれたり、消毒してカットバンを貼ってくれればまだマシのようです。
ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、人の体に傷を入れることに罪悪感がなさすぎます。
もしかして、マネキンでカットの練習をしすぎて、私たちもマネキンに見えているのでしょうか。
美容室に抱くイメージの変化
今までの美容室のイメージ:
・髪をオシャレに整えてくれる
・美容のための空間
・リラックスもできる
それが今回の一件で、一気に美容師さんが危険な存在に見えてきました。
よく考えてみると、彼らは大した保証もなく、人間の大事な器官が集中する首から上の領域で、よく切れる刃物を振り回しているのです!!
刃物を振り回す他の仕事と比較
刃物を振り回す他の仕事と比較してみましょう。
・料理人
料理人も仕事で刃物を使いますが、基本的に調理場で使用するので、お客さんを傷つけることはありません。
・医者
外科医もメスを使いますが、手術の時は患者を眠らせて固定し、看護師などが見守る中で、慎重に刃物を扱います。
・大工さん
大工さんもノコギリという刃物を使いますが、現場だけで完結する仕事なので、当然 一般の人に危害を加えることはありません。
などなど。
こう考えると刃物を使う職業の中で、美容師さんだけが、かなり野放しに自由に刃物を振り回しているといえます。
泣き寝入りはやめよう
もし被害に遭ったら、泣き寝入りはやめましょう。
とくに日本人は、被害者なのにガマンしたり泣き寝入りしたりする人が多いです。
でも美容室で負わされた傷については完全に美容室側の過失なので、堂々と抗議しましょう。
お店側は、いざという時のために保険にも入ってるはずです。
痛いのはこちらですから、せめてお金くらいは払ってもらいましょう。
でも傷を負わされた当事者は、ショックで冷静に判断ができないかもしれません。
私も美容室にいる間は、雰囲気に流されて冷静に判断できませんでした。
そんなことを防ぐために、第三者に話すことが大事です!
親身になってくれる家族や友人がいいと思います。
きっと冷静に意見をくれたり、必要なら店に抗議したりしてくれると思います。
リピートしていた店だと、責めにくいものです。
でもミスが多い店や、ミスがあっても誠意を見せてくれない店とは、2度目がある前にサヨナラしておくほうが身のためですよ。
耳はちょっと特殊な器官なので、軽傷に見えても念のため病院で診てもらいましょう。
切ったら、なるべく早く行くほうがいいと思います。
事前に美容室に「病院に行くので領収書を持ってきます」と言っておきましょう。
あとで払いませんと言われると、本当にもぅ踏んだり蹴ったりですから。
私も、軽症なのに夜の救急当番の病院に行くことに抵抗がありましたが、何かあったらいけないので、念のために行きました。
できれば事前に対策を
対策1:耳ガード
今回一番に思ったことは、
「切れてからじゃ遅い」ということでした。
耳たぶの一部がなくなってからでは、いくら謝ってもらったって耳たぶは戻ってきません。
私は本気で思いました。
そして今も本気で思ってます。
すべての美容室は「耳ガード」をしてカットすべきだと。
ハサミで切れない素材の耳ガードを義務付けるべきです。
ミスをゼロにするのは難しいので、保護が唯一できる対策じゃないでしょうか。
たまに事故が起きてるのに、どうして対策がなされないのでしょう??
美容室はお客さんの安全を重視していない、としか思えません。
美容室用の保護グッズを探してみましたが、残念ながらヘアカラー用の耳あてしか見つかりませんでした。
一刻も早く、安全のための耳ガードが世に出回ることを願います。
対策2:安全のために美容師を指名
ふつう美容師さんを指名する理由は、フィーリングが合うとか、技術が優れているとかですよね。
でも安全のために選ぶのもアリだと、今回思わされました。
美容師さんといっても、やはり性格は人それぞれです。
雑な人もいれば、とにかく安全には気をつけてくれる人もいることでしょう。
そういった慎重な美容師さんを見つけて指名すれば、体を傷つけられる可能性が減らせると思います。
考えられる対策といえば、そのくらいになりますね。
利用者側に、あまり打つ手はないです。。
全国に無数にある美容室のどこかで、このような事故がたまに起きているということを知ってほしいです。
何か対策が取られないなら、今後も事故が減ることはないでしょう。
少しでも美容室側に動きがあることを願います m(__)m
では、今日はこのへんで。